1 日本に対する評価 日本に留学してきた百人に満たない人数の話を聞いたところで、印象にすぎないでしょう。統計的に有意な結果は得られるはずもありません。それでも何となく気になって、専門学校に留学してきている学生に、どんな様子かを聞いてきました。 ここ十 …

■何となく日本しかないというイメージ:留学生との対話から 続きを »

        1 16世紀初めイタリア美術が圧倒 ある時突然、大きな流れが変わることがあります。歴史を見ると、そういうことが起こってきました。現在も、そういう時代かもしれません。時代の変化が起こるときに、どんなことが底流にあるのか、現象を起こした要因が何であるの …

■イタリアルネサンス普及の急旋回を生んだもの:知識そして科学と宗教 続きを »

       1 プラトニズムとユダヤ思想 プラトンの「イデア」という概念を理解しようとして、絵画の方からアプローチしてみようかと、あれこれ考えています。これも簡単ではありません。このとき、どうしても気になることがありました。プラトン哲学についての木田元の『哲学散 …

■プラトンの「イデア」とセザンヌとマチスの言葉 続きを »

      1 顔と名前が一致する候補は一人 今年の夏、参議院選挙前から何人かの若者たちと政治の話をすることがありました。別の話の合間に、ぽろっと漏れる話にすぎません。しかし、あまりに世の中の報道と違うので、驚いていました。このことについては、以前、ブログに書いた …

■若者との対話:参議院選挙後、総裁選前の発言 続きを »

       1 ギリシャ・ローマがお手本 木村尚三郎は『文化の風景』で、[ルネサンスの時代は、開墾運動がストップし、ペストが流行った、先行き不透明の、暗い時代]だったため、[人は過去に生きる知恵を求め、過去の掘り起こしに情熱を傾け、過去に意外な新しさを見出](p …

■ルネサンスとは何だったのか:後からつけられた名称 続きを »

        1 標準的なルールと感性 図解講座の内容を考える際、日本国内だけで通用する原理ではなくて、世界標準になっているルールを抽出することを方針にしました。美的センスを問題にするよりも、もっと即物的というべき、「こういう場合はこうする」というルールを中心に …

■「実体として存在する美」と「状況によって成立する美」 続きを »

       1 「ルネッサンス」という西洋史正統論の用語 古代ギリシャ・ローマと現代のヨーロッパには、ある種の断絶があって、本来は古代から現代への歴史の継承がなされたわけではありません。堀米庸三は「ギリシア・ローマの古典古代史はなぜヨーロッパ史の第一章をなすか」 …

■ルネッサンスと西洋史正統論:「東洋のルネッサンスと西洋のルネッサンス」 続きを »

      1 ローマ美術が基礎 『西洋美術への招待』の「イントロダクション」で田中英道は、[西洋美術史をどの時点からはじめるのか、大きな問題である](p.1)と書き出しています。洞窟画などの原始時代にまで遡るべきか、ギリシャ美術史からはじめるべきか…という問題で …

■西洋美術史はどこまで遡ればよいのか:田中英道と堀米庸三の見解 続きを »

      1 例外的に苦労なく読める哲学書 いわゆる哲学書と呼ばれる本は、簡単に読めるものではありません。しかし、デカルトの『方法序説』は例外的な本です。普通の学生が読めます。以前、哲学史の話をしたときに、学生が高校時代に『方法序説』を読んだことが良い経験だった …

■デカルトの『方法序説』:典型的なモダンの方法 続きを »

       1 連続講義のテープ起こし お盆休みの息抜きに、今道友信の『西洋哲学史』を手にとりました。有名な本のようです。いままでパラパラめくっただけで、読まずにいました。まだ全部読んだわけではありませんが、しかしたぶん、この調子だと、時間のある時に全部読んでし …

■今道友信の『西洋哲学史』:よくできた講義録を読む楽しみ 続きを »